好きな遊びから個性が見えてくる
2016年7月2日
こどもの森で繰り広げられる、ありとあらゆるいろんな遊び。
それらをずっと見ていると、子どもたちそれぞれに、好みの遊びがあることに気づきます。
その子の好きな遊びから、その子自身も少し見えてきます。
8つの知能ってなんだ!?
アメリカの心理学者ガードナーの「多重知能理論」によると、人の知能には8つのタイプがあり、
人によってどの知能をよく使っているのかが違うそうです。
●8つの知能とは?
1 言語的知能 ことばの力
2 論理・数学的知能 論理や数を理解する力
3 内省的知能 自分を知る力
4 対人的知能 他者と関わる力
5 空間的知能 空間を認識する力
6 博物学的知能 いろんなものに興味を持つ力
7 身体・運動的知能 からだの力
8 音楽・リズム知能 音楽的な力
知能と言われると、いわゆる学力と呼ばれる「言語的」「論理・数学的」知能をまず思い浮かべますが、
体を動かすのが得意な子、社交的で友だちをつくるのがうまい子、「物知り博士」と呼ばれる子…
それぞれが得意な知能を発揮しているというわけです。
このいろんな知能を、私たちは普段「個性」と呼んでいたりしますね。
得意な知能=個性を伸ばそう!
学校型知能だけでなく、いろんな知能=個性が発揮できる環境は、
やはり「遊び」の場面でつくられやすいと思います。
「自由にしていいよ!」という雰囲気のなかでは、
子どもたちは飽くなき好奇心で、得意なことややりたいことをどんどん見つけていきます。
「やりたい」を尊重されて思う存分遊び、個性を伸ばした子どもたちは、
自分の思いや考えを大切にしながら人生を歩んでいけるはず。
こどもの森で、みんなの「やりたい」が見つけられるといいな。
そう願いながら、子どもたちを迎えています。
やーさん
※「こどもりもりvol.8」(2016年6月発行)に掲載のコラムを編集の上、転載しています。