本気の大人に、憧れる。
2017年2月20日
たき火でのある日。
穴から粘土を掘り出して来て、小3の男子が言う。
「この前ダースベーダー作っていたお父さん、マジすごかった!俺も作りたい!」
彼は粘土をこね始め、こんな感じ?と作り進めていく。
ダースベーダーはうまくできなかったが、
他のものを作ってはたき火の上に置き、
本人は「こんなに作った!」と満足げ。
当初のダースベーダー計画はすっかり忘れて帰っていった。
クギサシでの一幕。
居合わせた大人(クギさしすっごい強い)VS
小学生(こどもの森でも名手と一目置かれる)で試合が行われた。
なかなかの熱戦で、どちらが勝ってもおかしくないような展開。
粘りに粘ったが最後には大人が勝ち、小学生は心底悔しそう。
でも次の日には、「また、あの人と戦いたいなー。また来るかなー」。
その言葉には、悔しさよりも憧れやまた一緒にやりたいという気持ちが滲んでいた。
最近、こどもの森に登場した裂き織り。
小4の女子が「この前、誰かのお母さんがポシェットみたいなの作ってたよね?どうやるんだろー?」と、
手探りで作り始めた。
周りの大人にちょこちょこ教わりながら、半日かかって作り上げた。
ちょっと照れながら「できた!」と小声で教えてくれる姿に、
嬉しさや達成感でいっぱいなのが伝わってきて、こちらもつい笑顔になる。
子ども達は、まわりの大人をよく見ていて、真似をする。
特に、何かを本気でやっている大人や心から楽しんでいる大人を見ると、
自然と好奇心がわいてきて、チャレンジしたくなるものらしい。
こどもの森では本気の大人の姿がいっぱい見られるようにしたいなー。
本気で遊ぶ大人、集まれー!
やーさん
※こどもりもりvol.12(2017年2月発行)に掲載のコラムを編集のうえ、転載しています。