こどもの森が考える 素敵な「ごちゃまぜ感」
2018年6月25日
こどもの森4年目の初夏。
虫捕り、お花摘み、水遊び、泥遊び
――毎日子どもたちのワクワクがあふれています。
来園者の世代はさまざま。
生まれて間もない赤ちゃんから、小学生、中学生と子どももいろいろ。
大人だって、ボランティアの大学生がいたり、お父さんお母さん、
地域のおじいちゃんおばあちゃんまで、こどもの森につどいます。
そんな「ごちゃまぜ感」がこどもの森の特色であり、
子ども達に経験してほしいものだよね!
――プレーリーダー達で、よくそんな話をします。
たくさんの人々が入り混じっている場所ならではの出来事や経験が、
子ども達にとっていろんな気付きや成長のきっかけになる、
そう考えているからです。
子ども同士も、大人と子どもも
生まれたばかりの赤ちゃんを連れてきたお母さんのまわりに、
小学生たちが興味ありげに集まってくる。一人っ子が恐る恐る指を出し、
小さな手が思ったよりも力強く握り返してくるのにびっくりしたり、
下にきょうだいがいるお兄ちゃんに抱っこされて、
赤ちゃんはご機嫌、お母さんも笑顔になる。
鬼ごっこをしている小学生たちと、
そこに仲間に入れてもらう顔なじみの幼児。
もちろん小さい子は全然追いつけないし、すぐ捕まってしまうけど、
”オミソ”としてお兄ちゃんお姉ちゃんたちが工夫してくれている。
また、そんな風景をシートの上から眺めているネンネの赤ちゃんとお母さん。
「いつかうちの子もあんな風に遊ぶ日が来るのね」としみじみと感じる。
そして、お散歩に来た地域の老夫婦は、
「こどもが元気に遊ぶのはいいねぇ。こっちも元気になるわ」
と話しながら、温かく見守ってくれる。
増えるといいな、声をかけ合える関係
こどもの森では、学校では出会えない人と会えたり、
道端では話しかけにくい人とおしゃべりできちゃったりします。
きっと、一度知り合いになると、
まちなかで出会ったときにちょっと挨拶ができたり、
声をかけ合うようになるでしょう。
こどもの森がきっかけになって、地域のつながりが広がるといいな。
今日もごちゃまぜのこどもの森で、待っていますよ。
※こどもりもりvol.20(2018年6月発行)に掲載のコラムを、編集のうえ転載しています。