みんなの森。みんなの村。つながって、できている。
2019年6月7日
こどもの森は、子ども、保護者、地域の大人たち、プレーリーダー、みんなで作っている公園です。
「こどもの森って村みたいですよね」
夢中になってあそぶ子どもたちを眺めながら、あるお母さんが言いました。それを聞いて「ああそうか、村か!!」と、妙に納得。それぞれ自由気ままだけど、そこには同じ空間で過ごす者同士の思いやりがある。自分のことプラスαでその場ぜんぶをふんわりと考えている、そして、そのふんわりとした思いやりが、巡りめぐって自分に返ってくることを肌感覚で分かっている感じ。これ、そうだ、村なのかも!と。「みんなでつくるこどもの森」ってよく言っていますが、一緒に作るのは遊具などの具体的な「モノ」だけではなく、雰囲気とか文化みたいなものも、きっと作っているんだな。そう改めて感じたのでした。
他にも、来園した保護者から「こどもの森だと知らない子にも声がかけられちゃうんです」という声をよく聞きます。確かに、楽しそうに話している大人と子どもが、親子でもない知り合いでもない、さっきここではじめて会ったんだ、なんてことはよく起こります。当たり前のように見ているけれど、近頃ではあまり見ない光景ですよね。そんな時、「ああ、来園者のみんなが楽しんでいい雰囲気をつくっているんだなぁ」と、嬉しい気持ちになります。大人も子どももまざり合って片付けをしたり、日陰を作ったり、持ち寄った材料でイベントの準備をしたりするときには、「自分ごととしてこの場所を支えてくれているんだなぁ」と感じるし、「子どもたちに」と布や材木を持ってきてくれる地域の人に出会うと、「子どもが遊ぶことへの応援団がこんなにいるんだ!」と心強くなります。
5年目を迎えたこどもの森。これからは、子どもも大人も関係なく、ここに関わる全ての人たちと、「子どもたちにどんな環境で成長していってほしい?」を考えながら、「こどもの森がこうなったら、もっと楽しい!」を一緒に形にしていきたいです。これからも、どうぞよろしくお願いします。
プレーリーダーより
※こどもりもりvol.26(2019年6月発行)に掲載のコラムを、編集のうえ転載しています。