こどもり大工デー みんなで冬支度
2019年11月22日
週末の二日間をかけて、冬が来る前のみんなの居場所づくりを楽しみました。
毎年寒さの厳しいこどもりの冬。寒さをしのげて、あそべて、わいわい過ごせる場所がほしい! という声を受けて、三か所のウッドデッキを作るプロジェクトが始動!
こどもの森をよく知る子どもたち、大人たちが朝からたくさん集まって、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら作業をしました。いつものこどもりとは違うけれど、「あそび心」溢れる、しみじみ楽しいよい時間だったなー。
デッキを水平に、美しく仕上げようと苦労する大人たち。慣れない作業で失敗しながらもだんだんコツをつかんだお父さんは、時間切れで途中になってしまった閉園間際、「明日も来る。このデッキは俺が仕上げる!」。
そんな大人の様子をじーっと観察する小学生。「大人の失敗に学んでいる」のだそう。やり方をのみこんだら、手際よく作業に入っていました。かと思えば、ゆる~く直感で組み立てていく子もいて、それぞれ。
小学生はインパクトドライバー(電動ドリル)を思う存分使うのが目当てで集まった子がほとんどだったはずなのに、数が足りないインパクトが使えなくてもくさることなく、板を運ぶ作業もこなすし、水準器で水平をとるときは、慎重に、細心の注意で。他にも板にペンキを塗ったり、デッキ上で使うクッションを作ったり、差し入れのカリンでジュースを作ったりと、大人も子どもも関係なく、それぞれの仕事に精を出しました。
すべて完成するのはもう少し先ですが、来た人が誰でもくつろげる「みんなのデッキ」のほか、小さな子たちの「ちびっこアトリエ」、大きな子たちがクラフトしたり、基地にしたりできる「あそび縁側」が、冬のこどもりをもっと楽しくしてくれるはず。
園内の設備だからと、プレーリーダーだけで作業していたら、こんな楽しい時間はありませんでした。それに、関わったそれぞれの人にとって、このデッキは大切なものになったんだなあ、と感じます。デッキが組みあがるとそのうえに満足げに寝転んで、「空が青いねー」と笑いあう大人たち。途中で終わった作業を気にかけて、次の日来園すると進捗をチェックするお母さん。次の週末の作業も来ます、と言ってくれているお父さん。作業にいなかった子が知らずにペンキが乾いていない場所に触れそうになると、「そこまだ乾いてないんだ」と声をかけたり「ここは靴を脱いで上がるんだよ」と伝える子。そんな姿が、単にものができあがったという事実以上に、このプロジェクトが成功だったことを教えてくれています。
12月の前半には、すべてのデッキが完成する予定です。寒さが本格的になる時期には間に合いそうです。新しいみんなの居場所、ぜひたくさんの人に使ってほしい。一緒に作ってくれたみんな、ありがとうございました。そして、楽しかったね!