はじめての外遊び 色で遊ぼう

2017年3月17日

3月9日(木)、
あったかな日差しがまぶしいお天気のなか、
「はじめての外遊び 色で遊ぼう」を楽しみました。

今回の「色」遊びは、こんな感じ。
自分が「きれいだな、おもしろいな、気になるな」と感じる色を選んで、
段ボールに貼っていく。
その時に使うのは、むにゅむにゅの感触が楽しい特製ボンド。
軽量紙粘土と木工用ボンドを混ぜてあります。
接着剤であると同時に、それ自体が素材。塗り広げたり、こんもりと盛ったり。
石ころだって、むにっとくっついちゃう。
絵の具を混ぜて色をつけてもいいし、上から色を乗せてもいい。

貼り付けるのは、いろいろいろいろ、ほんとにいろいろなもの!
どんぐりや小枝、石など自然の素材に加えて、
今回はみんなのおうちから、「ゴミ」を持って来てもらっちゃいました。
普段、目に留めない不要なもののなかにも、
きれいな色や、キラキラ光るもの、形の面白いものがたくさんあります。
「なにかいいもの、使えるものはないかな?」という視点で見てみると、
「いらないもの、汚いもの、意味のないもの」という価値観がぐらっと揺り動かされる
新鮮な感覚があったのではないかなー。

そして、それをどう使うかはとことん自由!
上下逆でも裏返しでも、細かく切ってもくしゃっと丸めても…
「いいなー」と感じた色や形を手にとって、
「ここに置きたい!」という場所にくっつけていく。
次はどれ?どこに置く?
その繰り返し。
そして段ボールの上にかたちづくるのは、
「誰も見たことのない世界」。


子どもたちだけでなく、大人も自分の作品を作りました。
最初は子どもの作品を気にしていた大人たちも、
自分の作品に向き合って手を動かすうちに、
できあがりがどうなるかや、「上手に作らないと」といった意識が消え、
今だけに没頭している瞬間が。
それが子どもたちがいつもいる世界です。
今、このとき、触りたいものを触る。
したいことをする。

色で遊ぶというワークを通して、
子どもたちには、
作るものが決まっていたり、気持ちと違うことをやらされたり、
上手にすることを求められるのでない、
自由な表現を楽しむ時間。
大人たちには、
子どもの頃の、直観のみの自由な感覚、その喜びを思い出す時間。
そうなっていたらうれしいな、大成功だな、と思います。

実は、同じことは、おうちでも、いつでも、できます。
おうちにある材料で、自由に作れる。やりたいようにやれる。
もっというと、絵具や粘土を使う「美術」ではなく、普段の遊びの中でもできる。
アートかそうじゃないか、区別をしているのは大人で、
子どもたちにとっては、どれも「遊んでいる」だけ。
絵の具でも泥んこでも、することは同じ、
いいと思ったら手を伸ばし、
自分の好きに触る、動かす、形を変える。
それができる環境を用意してあげるだけでいいんです。

大人も、子どもも、心のままに遊ぶこと、
そのすてきさ、うれしさを、改めて感じた日でした。

 

この企画の実施にあたり、
アトリエ ル・マタン主宰の浅羽聡美さんにご協力いただき、研修を行ないました。

アトリエ ル・マタン
www.facebook.com/Atelier Le Matin

 

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