小3男子VSやーさん、本気の水かけ!

2016年7月28日

水かけ

僕が子ども達と水かけをしていると、
あまり見かけない小学3年生位の男の子が後ろからそろそろと近づいてきた。
手にはひしゃく。
「これは、かけてくるな……」と思いながら、あえて見ないふり。

案の定、他の子のどさくさに紛れて、その子も水をかけてきた。
顔はにやついている。
よっしゃー、戦いの火ぶたは切って落とされた。
僕は本気で追いかけ始める。その子は笑いながら逃げていく。
僕が追いついても、その子は「いや~」と笑っている。
まさか、水をかけられるとは思っていないようだ。
でも、そのまさか!僕はその子に水をバシャーンとかける。

一瞬きょとんとして、「なんでかけるの~⁉」と怒りだす少年。
「やーさんにやったら、やり返されるよ~!!
やーさんもかけられるだけじゃ楽しくないし、かけ返したいもん」と僕は言う。

さてどうかな~とその子の様子を気にしながら、
他の子と水かけをしていると…
バケツいっぱいの水を持って、こっそり背後に近づいてくる少年が1人。
水、増えてるよ(笑)。
そして、バシャー! 振り向いた僕と目が合う。
笑顔で一目散に逃げだした。僕は全力で追いかけ、また思いっきり水をかける。
その子は歓声を上げて、すぐに水を汲みに走っていった。

翌日、その子は水鉄砲を持ってきて、いつも水かけをしているグループに入り、
水をかけたりかけられたり大盛り上がりだった。

手加減してくれる大人にイタズラするのも、自分だけ勝ち抜くのも、それはそれで楽しい。
でも、やってやられて、嬉し悔しの正々堂々な遊びはもっと楽しい!
こどもの森で遊ぶ子には、そんな経験をたくさん積んで大人になって欲しいのだ。

やーさんを洗う

プレーリーダー・やーさん

※こどもりもりvol.9(2016年7月発行)に掲載のコラムを、編集のうえ転載しています。

GO TO TOP