こどもの「もめる」、どうしてる?

2016年5月15日

もめて、もめて、もめて…!

モノの取り合い、俺はこの遊びをやりたいけどあいつは違う、むかつく言葉を言われた…
色んな理由で子ども達はもめます。
こどもの森でも、1日に何回も、色んなメンバーで“もめる”が起きます。
なんでそんなことでもめるかなー?と思う時も、あったりなかったり。

こどもの「もめる」どうしてる?

なんで、そんなにもめるのかって?

子ども達の心を知る手がかりの1つに、コールバーグという人の道徳性発達段階の理論があります。
それによると、小学1~2年生の頃の子どもは、自分中心的な視点を持っており、
それぞれのやりたい!を追求する時期です。
よくないとわかっていてもついやってしまう、ムカッと来たら思ったままにやり返してしまう…
この時期は、子ども達の「こうしたい」という欲求同士がぶつかり、“もめる”に発展しやいのです。
小学3年生位になると、「相手からどう見えるか」という視点を持ち始め、
仲間から良く見られるために自分の欲求を抑えたり、
相手の気持ちを察することもできるようになってきます。
しかし、一旦トラブルが発生してしまうと、まだ解決方法がわからないことが多く……
やっぱりもめます。

こどもの「もめる」、どうしてる?

もめる子どもに、大人ができること

 

もめ事を解決するためには、
①嫌だったことやその気持ちを整理して、言葉にする力
②相手の行為の理由や気持ちを察する力
③もめ事を解決する方法を考える力
が必要です。

また、子どもはもめながら、自分とは違う考えの人がいることや
仲間とうまく付き合っていくための所作を、体験的に学んでいます。

こどもの「もめる」、どうしてる?

ところで、もし、子ども達がもめている現場に居合わせたとしたら、どうしますか?
プレーリーダーは、ケンカ両成敗的な関わりはしません。
子どもたちだけで解決できそうなら、離れたところからただ見ているだけです。
しかし、前述の1〜3の力がまだ足りないようなら、
例えば、その子の気持ちを言葉にしたり、相手に気持ちを説明したり、
解決方法の例を提案してみたりなどの手助けをします。
こどもの森は、子ども達が遊んで、もめて、遊んで、もめて…
それを繰り返しながら、問題を自分で解決する力を蓄えていくことと、
仲間と一緒にかけがえのない子ども時代を過ごすことを、大切にしたいと思っています。

プレーリーダー・やーさん

こどもの「もめる」、どうしてる?

※「こどもりもり」に掲載のコラムを編集のうえ、掲載しています。

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