こどもりの四季
練馬区は、23区の中で最も「みどり」の保有率が高いことが魅力です。この環境を生かして、自然の中で、自然を使って「やりたい!」ことをとことん楽しむ子ども時代、そしてみどりとともにある子育てが、練馬の原風景となるように…こどもの森にはそんな願いが込められています。
けっして特別ではない、身近だけれど豊かな自然。それがこどもの森の自慢です。観賞するための、触れてはいけないみどりではなく、さわって、摘んで、ちぎって、ひっこぬいて、食べて…じかに触れられる「だいじにしなくていい自然」の存在こそが、その子のなかに原体験として残っていき、やがて自然を愛し大切に思う心につながるのではないか、そう考えています。
また、みどり豊かな場では、生きものにも多く出会えます。季節ごとに姿を現し、やがて消える命の繰り返しを感じながら、子どもたち自身も季節のサイクルをともにして成長していきます。
春
草の芽吹き、梅の香り。よろこびの季節。
寝ぼけまなこのカエルたち。
生きものたちが新しいはじまりを告げる。
色を失った世界に彩りが戻ってくる。
梅の香りに包まれて
草かんむりのお姫さま
色とりどりの花であそぶ
夏
強く、濃く、力強い いのちの季節。
草丈は伸び、生きものが数を増す。
伸びた葉は木陰をつくり、果実が膨らみはじめる。
自然はいつも、次の季節への準備を着々と進めている。
バッタつかまえた!
初夏は梅の実ざんまい
暑さを楽しむあそび
秋
終わりの前の、豊かな恵みの季節。
虫たちはもう一度いのちをつなぐ。
木々がおいしいよろこびを届けてくれる。
色づく葉っぱが四季の移り変わりを知らせる。
命の力強さをじかに感じる
イガちくちく、実はつやつや
キウイの収穫は11月ごろ
冬
ひそかにいのちが息づいて、力を蓄える季節。
生きものたちは冬ごもり。
地面が凍り、風が厳しく吹き荒れる。
眠るような木々の中に、新しい芽の兆し。
厳寒の中で見つける小さな春
つめたいね、ふしぎだね
冬眠中のカエルと鉢合わせ