ぼくのひみつのスケートリンク
2026年2月26日
「深い穴を掘るぞー!」
小学生低学年の男の子たちが、スコップを手に、毎日のように穴掘りを楽しんでいます。
「今日はここまで掘れた!」「ねんど土じゃない、これ!?」
掘っては話し、話してはまた掘って。
そんなにぎやかな光景が、こどもの森ではすっかりおなじみです。
そんなある週末のこと。
いつもは2~4人で集まる場所に、今日は男の子がひとりだけやってきました。
「今日はいつもの仲間はこないの?」と声をかけると、
「みんな習い事なんだよ。だから一人。でも一人は大変だから、俺そろそろ帰ろうかな…」
と少しだけ、疲れている様子でした。
そこでプレーリーダーのだいちゃんが、そっとこんな声をかけました。
「逆にひとりだからこそ、次に来た時、みんながびっくりするようなことをしてみたらいいかもよ!」
すると、少し考えたあと、
「そうだね!!!スケートリンクつくるわ、俺!」
と、ぱっと笑顔に。思いついた瞬間でした。
この時期は、朝になると水が凍ることもあります。
そのことを思い出したのか、気持ちは一気に前へ向かいました。
「だいちゃん、シートどこ?」「あそこにあるよ!」
水をためるシートを取りに行き、広げてみると、
「泥ついてるなぁ。きれいなスケートリンクがいいから、水で洗おう」
と、ジョウロに水をくみ、ブラシでゴシゴシ。
冷たい水にもかかわらず、表情はとても真剣です。いつも仲間と笑い合いながら遊んでいる姿とは、また少し違った表情を見ることができました。
きれいになったシートを、穴の近くにそっとかぶせ、
今度はバケツで水くみです。
行ったり来たりしながら、少しずつ水をためていきました。
しばらくして、水がたまり、今日できることはここまで。
「明日、凍ってるといいね」と言うと、
「楽しみ! でも明日と明後日、俺来れないんだ笑」と予想外の一言(笑)
でも、「学校で仲間たちに『こどもの森行ってみて!スケートリンク作っといたから!』って伝えるよ!」と、嬉しそう。
スケートリンクを思いついて、考えて、準備して、動いている時の彼は、とても楽しそうで、輝いていました。
そして、”楽しみを仲間に引き継ぐ”って、素敵だと思いました。
さて明日、彼の友だちがこのスケートリンクを見たら、
何を思いついて、考えて、準備して、動き出すのか!?
僕はまた、そんな彼らの側に居て…輝きを感じたいと思います。





